2026年新年のご挨拶

 

謹んで新年のお慶びを申し上げます。旧年中は、格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。関東地域の年末年始は、晴天に恵まれ気持ちの良い新年を迎える事が出来ました。しかし新年早々、鳥取・島根で地震災害。被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。さて、我々音楽業界は、年々活動が活発になり思いも寄らぬ所に色んな大きさの演奏会場が出来て色んなジャンルの演奏活動で沸き返っています。その活動に新たな多様性が求められていると実感もしております。皆様のご期待にお応え出来ます様に真摯にピアノと向き合い更なる修練を重ねて参ります。本年も色んな出会いとチャレンジにワクワクしながら鎌倉ピアノ芸術社を何卒よろしくお願い申し上げます。

 

               有限会社鎌倉ピアノ芸術社

               代表取締役 梅根 恒紀

2025年12月の様子!

2025年も大晦日を迎えて今年もあと数時間です。本年も皆様に支えて頂きどうにか無事に一年過ごす事が出来きました。この場を借りて心より御礼申し上げます。また、このマニアックなブログを通じて新しい出会いが沢山有りました。心より嬉しく思っております。本年も誠にありがとうございました。今回は、一年を振り返ってなんて考えましたが、いやいや柄にもない事を書くのもと思いとどまり年末に向けての12月の出来事を書き記して置こうと考えなおしました。

昨年に続いて今年もご自身の演奏の記録と成長の証としてピアノの先生のレコーデイングが行われた。場所は、私の友人宅のホール。ここは、色んなミュージシャンがレコーディングやコンサートに利用する。特筆すべき所は、専用の電源のお陰て電源ノイズは、皆無。オーディオ関係に使用する専用電源の為だけに電柱を立て建物の周りには無数のアースが撃ち込まれレコーディング中の録音機器などは、特殊なバッテリー駆動され万全を期した徹底ぶりはちょっと類を見ない。昨年は、ショパンにリストにドビュッシーだったが今回は、モーツアルトピアノソナタだった。前日にレコーディング機材を車に積み込んでレコーディング当日は、朝9時にからホールで調律を開始。ここの所、ピアノの使用が多かったので頻繁に調律をしているのでコンディションも良く狂いも少なくあっという間にピアノは仕上がった。と言ってもレコーディングですから午前中一杯は掛かる訳ですがそれが終えると今度は、録音機材のセッティングと休む間無く大忙し。今回は、DSD5.6とPCM44.1KHzの2系統で録音。まぁ~毎度のパターンですがどうにかピアニストの登場までに準備は整った。直ぐにウォーミングアップが始まりその流れで録音が始まる。1楽章2楽章3楽章とそれぞれ納得が行くまで何回も演奏するが、人間の集中力は、何時間も続かないので休憩を入れながら雑談を挟んでリフレッシュして頂いてどうにか満足のいく演奏を数テイク夕方までに録音出来た。さてそれからが大変で編集の後にマスタリング(CDにする)作業が待っている。皆さんが親しんでいるモーツアルトは、私の勉強不足もあってさっぱりマスタリング作業が進まない。と云うより前回同様にピアニスト自身が演奏時に聞いている音を再現する試みでマスタリングしているので曲の理解がとっても重要。残念ながら私の勉強不足のせいで中々作業が進まなかった。と云うよりモーツアルトは、何から何まで難しい。理解が進めばもっと深い所が見えて来てどっぷりと深みにはまってしまった。とは言えどうにか年内に仕上げてサンプルを届けたいので朝から晩まで数日掛けて没頭してようやく満足のいくCDを12月26日に関係者にお届け出来て胸を撫でおろした。この一連の作業は、正解が無いので毎回チャレンジと勉強勉強で奥深く中々思い通りに行かないが格別に面白い。そして毎年チャレンジを続ける先生は、未だご自身がレッスンに励まれ幾多のコンクールにも出場され毎回本選に行かれて賞を頂いてと正にいくつになっても前に進んでいらっしゃる素晴らしい先生。来年は、ショパンだそうで先生は、また一年掛けてご自身の演奏に磨きをかける訳です。毎年その集大成を記録に残すのって素晴らしい。そのお手伝いが出来てこれも正に調律師冥利に尽きるといった所でしょう。まぁ~録音の道に導いてくれた仲間達には、心から感謝している。

にかわ切れ。乾燥で接着不良になっている。

写真では分かりずらいが響板の接着部分が割れている。

そんな12月のある日、別のピアノの先生から「生徒のピアノの調律をお願いします。生徒がいまとってもやる気になっているので早急に対処してあげてください。ピアノは、かなりひどい状態らしいです。」とLINEが入る。直ぐにお伺いすると2階の階段を上がった直ぐの部屋にピアノある。ピアノと本棚でまるで音楽室の様なとっても贅沢な環境。お伺いした時に息子さんが練習されていた音を聞いてかなり狂っているなと分かったが実際に私が弾いてみると物凄く狂っていてその不自然な狂い方に違和感を持った。あれれれ!これは何なんだ!と鉄骨回りを見ながら下パネルを開けると響板が5本に渡り割れていた。早速、下がりに下がったピッチ上げに取り掛かるが響板割れという事でそこそこ気を使いながら数回に分けてピアノの状態を探りながらピッチ上げ作業に取り掛かった。すると色んな箇所でカシャカシャと音がする。にかわ切れ。接着不良を起こして簡単に部品が外れるので修理をする個所に印をつけながら作業を進める。お客様に「暖房は何を使ってますか?」と聞くと「エアコンです。でもこの部屋はあまり暖房は点けないんですよ。ただ夏にずっとエアコン点けて家全体を冷やしているんです」と仰るので乾燥による響板割れやにかわ切れの説明をした。響板割れは、致命的なトラブルで修理も大掛かりになるので費用も相当額になるなど色んなお話をさせて頂きましたが結果的にどうにか弾ける状態にとの事で慎重に調律とアクションの修理を進める事になった。若い頃と違って響板割れ位ではおいそれと驚かない技術が身についていてにかわ切れ修理もチャンチャンと終えて調律も綺麗に仕上がった。昭和の頃と違って家の密閉性や断熱そして冷暖房器具の発達により快適に過ごせるがピアノにはどうにもきつい。本来ならばピアノを弊社に運んでの大修理なのだが大層に費用が掛かるので色々と相談をしながら様子をみながらという事になった、やる気満々の息子さんはとっても喜んで生き生きと弾いて聞かせてくれたのでとりあえず無事に丸く収まった。昔と違ってと云うのは何も家や暖房に限った事ではありません。我々ピアノ調律師は、お客様宅に「調律の時期になりました」と電話を入れて仕事の予定を立てて来たが近年は電話を掛けても誰もお出にならない。留守電になっている場合は、まだ良いのですが家の電話には、悪質なセールス電話しか掛かってこないので出ないか留守電になっているか、もう取り外すかになっている。テレビやニュースでももっぱら詐欺電話に注意してと家の電話には、犯罪者からしか掛かってこない様な時代になってしまった。連絡は、携帯やメールでの連絡に取って代わってしまったので昔に比べるとスケジュールをスピーディに上手に調整する事はとっても難しい時代になった。電子ピアノは、性能が上がって高級機種は中古ピアノと変わらない価格に上がったが新品ピアノは、昔の製品に比べると品質は落ちて価格は跳ね上がっている。高級外国製ピアノは、定価の高騰に加え円安の影響で日本での販売価格は、大きく飛び跳ねあがっている。何でも物価上昇が当たり前の時代だがピアノを取り巻く環境は別の意味で大きく変わってしまった。しかしながら今の時代は本当にピアノが好きな人が欲しいピアノを出し渋りなく購入する時代になった様です。われわれは、それに応える技術とサービスを持ってお客様と向き合う本物の時代になったとも言えます。弊社は、これからも技術の修練と高い品質のピアノの販売でお客様と本物の時代とを共に過ごしてまいりたいと思っております。どうぞこれからも鎌倉ピアノ芸術社をよろしくお願い申し上げます。

 

 

Kamakura piano artistry corporation | Tel : 0467-47-1502

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